ビルメンテナンス課・統括課の寺本です。
突然ですが、『正義』ってなんでしょうね?
うちの子供と、よくテレビを一緒に観ているのですが、先日『帰ってきたウルトラマン』の再放送を見まして、
衝撃でした…、うちの子がトラウマになるのでは…、と心配するくらい。
漫画でもアニメでも映画でも、子供向けって『正義のヒーロー』が『悪』を倒すのが定番じゃないですか。
ウルトラマンシリーズだと、怪獣か宇宙人が地球侵略にやってきて、ウルトラマンがやっつける。
ところが、『帰ってきたウルトラマン』33話~怪獣使いと少年~
は、私の概念をおもいっきり吹き飛ばしましたね。
劇中にも実際、犬が粉々に吹き飛ぶシーンがあるんですが…
うちの子、それ見て「犬がかわいそう…」ってつぶやきましたよ。
まあ、それも衝撃でしたが、何よりも物語が『正義』VS『悪』という構図で描かれていないんですね。
ストーリーは省きますが、『人間の闇』を子供向け番組で描写している訳ですよ。
こんなの、当時も現代も、子供達が理解できるのかなって。
人間のエゴが原因で怪獣が暴れだして、困ったらウルトラマンなんとかしろって…
主人公が色々葛藤しながら、結局最後は倒すわけですけど。
この回で視聴者に伝えたかった制作側の意図は、宇宙人にしろ怪獣にしろ何かしらの理由があって地球にきて、そこで何とか共存しようとしても、人間達は地球外からきた訳の分らないヨソ物は排除しようとする。でも、責任は『正義のヒーロー』に押しつける。そこで描かれる主人公の葛藤と、人間のエゴ。
おそらく、時代的に色々な差別問題や紛争問題が背景にあったのでしょう。
現在でも、イスラム過激派と言われる人達が、テロや戦争を引き起し『悪』を報道されています。
もちろん『無差別テロや攻撃』は人道的に許される行為ではありませんが、彼らには戦う理由があって、それが『正義』であり『悪』の枢軸はアメリカなんですよ。
まさか、子供と一緒にテレビを観てて、こんなブログネタになるとは。
家に、ヒーロー物の玩具や人形がいくつもありますが、やっぱり『敵』がいないと遊べないんですよね。
怪獣・宇宙人・悪者、それらが本当に『悪』かどうかは別として、『正義のヒーロー』が活躍するには『敵役』が必要なんです。
色々書いてしまいましたが、『帰ってきたウルトラマン 33話』オススメです。