広島管財ブログ

《社員ブログ》「相手の立場に立って仕事をしよう!」2016.5③

私達の会社で毎朝実践しているコーチング型朝礼「13の徳目」の5月の月間テーマです。

日本はだいぶ暑くなってきました。 どうも、ビルメンテナンス部 山田 です。

 

今回、まずはサッカーの話しです。 Jリーグの選手達はこれから1stステージの佳境を迎え、大変な時期になってきます。

しかし、遠く離れたヨーロッパではシーズン終了を迎える時期で各国で「優勝だ~!」「残留だ~!」てな感じのニュースが聞こえてきますね。

先日、イングランド(プレミア)リーグで優勝を決めた「レスター・シティ」と言うクラブがあります。

日本代表の岡崎慎司選手が所属するクラブであった為、日本のニュースでもそれなりに取り上げられ、サッカーに興味のない人でも多少耳にしたかも知れませんね。 実はこのクラブ、今シーズンはイギリスのみならず世界中のサッカーファンの注目を集め続けました。

昨シーズンはギリギリで残留した同クラブはチーム予算がリーグで17番目、めぼしい補強もなく、しかもシーズン開始直前に監督が交代するなど内部でゴタゴタもあるなどあって、開幕前のブックメーカーがつけた優勝オッズはなんと5001倍でした(笑)

1000円賭ければ50万円の配当になるような状態ですよ。

 

ところがリーグが開幕すると快進撃を見せ、あれよあれよと勝ち点を積み重ねる。 特にエースストライカーの「ジェイミー・ヴァーディー(28)」選手は7部のアマチュアクラブでカーボンファイバー工場で働きながらプレーをしていた経歴もあり、彼のサクセスストーリも含めサッカーに関心のないイギリス人からも「レスター・シティ」の話題が消えることは無かったそうです。

 

 

もちろん、その中でレギュラーとして活躍する岡崎選手も大変な注目を集め続けていましたよ。

その他、別のクラブで戦力外になっていたベテランのドイツ人DFやクラブ最高額の移籍金で獲得したものの、169cmと小柄で線も細く「金の無駄使い!」「なけなしのお金をドブに捨てた!」と酷評されたフランス人MF、そして、何と言っても開幕直前に(たった4ヶ月でギリシャ代表監督を解任されたばかり!)招聘されたイタリア人監督までもが、驚くべき活躍を見せる結果になり、イギリス人のみならずとも世界中で「奇跡の優勝だ!」と称賛を浴びていました。

先日、優勝が決まった(2位のチームが引き分けて優勝決定!)試合ではチーム全員がヴァーディー選手の自宅に集まり、優勝を祝う姿が映像で紹介されていましたが、結果を残すチームの一体感を感じられるニュースでとても素晴らしいものでしたね。

 

 

ところで、サッカーに関心がない人達でも注目した「レスター・シティ」が優勝したイギリスに、その「レスター・シティ」が優勝を決めた週にイギリスを訪問した日本人がいます。

それは内閣総理大臣の安倍晋三氏でありますよ。

5月5日、安倍総理はイギリス訪問中にキャメロン首相と共同会見に出席しました。 その会見の冒頭にキャメロン首相が述べた言葉をここに示しますね。

「安倍首相が英国に戻ってこられたことを歓迎します。そしてレスター・シティによって我が国にとって歴史的な一週間だったので、サッカーを見ている国民が日本人ストライカーの岡崎慎司にどれだけ夢中になっているかをお伝えしながら、キックオフしたいと思います。」「彼は驚くべきタイトル獲得の重要な役割を示した。彼の能力は国の姿勢を表していると思います。」

キャメロン首相!!なかなか粋な事を言いますね~。

岡崎慎司の献身的なプレースタイルを日本人の国民性になぞっており、見事なコメントだと思います。

これに対して安倍総理がなんと言ったのかというと…、ムムム、どこにも載ってない。

最近は翻訳ソフトのおかげで外国のサイトも結構日本語に訳せるのですが、キャメロン首相のコメントに対する安倍総理のコメントはどこにも報道されていませんでした。残念!

それは何故か? …つまるところ「たいしたこと(報道するに値すること)を言ってない!」と言うことでしょうね。

もちろん、安倍総理も総理に同行した政府の方々もサッカーにはそれほど興味はないのでしょう。

正直、キャメロン首相のコメントに「ポカーン!」となったかも知れません。

ただ、キャメロン首相がサッカーが大好きな事はたびたびマスコミ等に報道されており、また、イギリス全土で「レスター・シティ」が話題になっている事は「さぁ、これからイギリスに訪問しよう!」とするならば、サッカーに疎くても知っていなくてはいけない事だと思います。

 

「相手が何を好み、相手に現在何が起こっているのか?」 キャメロン首相のこのコメントに対してジェイミー・ヴァーディーを称えながらイギリス人又はイギリスと言う国を尊敬するようなコメントが準備出来ていなかったとすれば、それは明らかに安倍総理と日本政府は「相手の立場に立って仕事が出来なかった!」という事になるでしょう。 もし、これがメルケルだったら、オランドだったら、ベルルスコ…間違えた(笑)レンツィだったら、「もっと素敵な返答をして、我々庶民を楽しませてくれてたはずだよね!」と思ってしまいます。

実際にはこの程度の事は政治的にたいした影響はないのでしょう。

ですが、日本人としては少々悲しくなってしまいました。

 

 

「相手の立場に立って仕事をしよう!」 普段、仕事をしている私達にとっても決して他人事ではなく、常日頃から意識していかなくてはいけない重要な事だと思います。 そう、そして、それは「準備」と言うものも大切さを教えてくれる!そんな出来事であったのだと胸に刻むのでありました。

 

 

 

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